放っておかないほうがいい症状 signs and symptoms needing treatment

当院を受診される方の症状はほとんどが軽度ですが、下記の症状は治療しないといろいろな問題を起こします。頻度が高い順にリストアップしてみました。

1. (咳) 咳が1週間以上続く

胸部X線、採血→咳喘息、気管支喘息(ステロイド吸入療法)、肺炎→抗生物質点滴3日間→喫煙者かつ40歳以上は胸部CT

放っておくと→喘息の慢性化、肺炎

2. (胃痛) 2-3日続く胃の痛み  

診察すると右下腹部の圧痛→虫垂炎→採血、腹部X線、腹部超音波または造影CT→抗生物質の点滴3日間、経口抗生物質7日間

放っておくと→腹膜炎→開腹手術

3. (排尿痛) 排尿時(後)の痛み、尿に血が混じる

検尿、尿中クラミジア、淋菌検査→抗菌薬5日

放っておくと→腎盂腎炎、子宮付属器炎→不妊

4. (痛み) 体半分の痛みが4-5日続いている

帯状疱疹→血液検査(血液像、腎機能、肝機能、CRP)→抗ウイルス薬、鎮痛薬→7日後に再診、ヘルペス後神経痛(PHN)について説明

放っておくと→皮疹のひろがり、強い神経痛、脳炎、うつ病

5. (咽頭痛、高熱) 飲み込むこともできないほど喉は痛く、高熱がある

溶連菌感染症:喉の溶連菌検査→抗生物質10日間内服

放っておくと→腎炎、心臓弁膜症

6. (不眠、不安)  眠りが浅い、頭が働かない、一杯一杯 

過労→抗不安薬、睡眠薬の服用、うつ病→長期療養

放っておくと→出勤困難

7. (頭痛)  頭痛持ちでない人に初発の頭痛

頭部MRI→高血圧、くも膜下出血、下垂体腫瘍

放っておくと→クモ膜下出血

番外編

(胸痛)  胸が圧迫される、脂汗が出る

心電図、胸部X線、血液検査→狭心症、心筋梗塞

放っておくと→突然死

(血便)  便に血が混じる→直腸診、血液検査(貧血、細菌感染兆候の有無)

直腸診、血液検査(貧血、細菌感染兆候の有無)

貧血でフラフラ→輸血

(動悸)  動悸、脈が乱れる

12時間の心電図記録心房細動→坑凝固薬、期外収縮→経過観察

放っておくと→心原性脳塞栓症(半身麻痺)

予約は不要です。すぐに診察を受けてください。


  • (文責 院長 鈴木 努


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