その83 花粉症治療に市販の点眼・点鼻薬は使わないで!
市販毎日風が強く、花粉症がとても辛い時期になりました。患者さんの中に
は、市販の点眼・点鼻薬を常用する方がいます。市販の点眼・点鼻薬の成分
は、全てが現在病院では使用されない、古くて効き目の少ないものです。



市販の点眼薬を毎日続けると、目薬に含まれるベンザルコニウム塩酸塩
(BAK)
により、瞼の炎症(眼瞼炎)を起こし、逆に目の周りが痒くなりま
す。また、市販の点鼻薬を毎日続けると、一見効き目が良いように感じます
が、すぐに症状が再燃し、1日に何度も使用すると、粘膜が炎症を起こして
鼻が痛くなることがあります。





正しい治療は、抗ヒスタミン薬の内服ステロイドの点鼻です。点眼薬は定
期使用は必要ありません。抗ヒスタミン薬を服用していると涙にその成分が
出てくるからです。目が気になる時は、点眼薬を使用するのではなく、あく
びやまばたき
をして、涙を出すように心がけましょう。ただし、目が充血し
たり目脂がひどい時は、医療機関でステロイド点眼薬を処方してもらいま
しょう。1~2日点眼すればなおります。ステロイド点眼薬は連続使用すると
防腐剤による炎症以外に眼圧を上げる副作用がありますので、注意が必要で
す。

市販のステロイド点鼻薬(パブロン鼻炎アタックJL)で使用されている成分
は、30年ぐらい前までは病院でも使用されていましたが、現在では副作用が
少なく、効き目の強い第2世代のステロイドが主流になっています。第2世代
のステロイドは脂溶性のため、体に吸収され、副作用をきたす可能性が少な
く、慢性鼻炎の方は1年中使用することが可能です。



医薬品のステロイド点鼻薬は即効性に欠けるため、効かないと思ってやめて
しまう方が多いのですが、1週間程度連続使用していると、目と鼻がすっき
りしてきます。そうなると内服薬を中止しても症状が抑えられている場合も
あります。ぜひ毎日寝る前に継続しましょう。

抗ヒスタミン薬の医薬品の値段(3割負担)では、市販薬の10分の1程度です。
水色で示した薬は、医薬品が市販されているもの(OTC類似薬)です。
2027年よりOTC類似薬には、薬価の4分の1の自己負担が検討されています。
当院では眠くならず、1日1回のロラタジンを処方することが多いです。



以上です。
2026.03.10 16:39 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 健康一口メモ

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