その4 熱疲労heat exhaustion について
毎日朝から30度を超える毎日です。通勤だけでヘトヘトになってしまいますね。天気予報などで「熱中症heat stroke に注意しましょう」という注意がされていますが、熱中症とは、意識障害、筋攣縮などをきたし生命の危険を伴う重篤な状態です。高温下に見られる生体の変化(熱疲労)を早期に解消することが重要です。

熱疲労の症状

頭痛
高温下では身体中の血管が熱を放散するために広がります。脳内の血管も広がって頭蓋内の圧力が高くなりますので、首筋やこめかみを冷やしましょう。

めまい
脱水と血管拡張によって血圧が下がります。脳への血流が低下しますので横になって足を少し高くして、脳への血流を増やしましょう。

鼻血
血管が広がるので鼻の粘膜から出血しやすくなります。特にアレルギー鼻炎の方は出やすいです。首の後ろを冷やして、「考える人」のポーズで鼻翼の少し上をつまみます。

胃もたれ、吐き気、下痢
冷たい飲み物を飲むと胃腸の血管が収縮して、胃腸の動きが悪くなります。夏でも理想的な飲み物は白湯です。また、食事の直前や直後に大量の水を飲むと、胃酸が薄まり消化に時間がかかります。ちょこちょこ水を飲むよりは食事の1時間前に500mlぐらいまとめて飲みましょう。寝起きにもそのくらい一気に飲みます。

その他
じんましん、足のつり、口唇ヘルペス、帯状疱疹などは夏に多く見られます。

熱疲労予防

1) 十分な睡眠

2) 水分は常温で摂取する。

3) 味噌汁を毎日飲む。塩分補給が大切です。

4) 飲酒を控える。アルコールの利尿作用で脱水になります。

5) 満腹にしない。消化に使うエネルギーは体力を消耗させます。

6) オフィスでこまめにストレッチをする。伸びをするだけでもいいですよ。

病院はいつ行く?

気持ち悪くて水も飲めないような時は、水分の点滴をします。 当院ではマッサージチェアで点滴しますので、気持ちいいですよ。

以上です
2019.08.09 19:32 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 健康一口メモ

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