その48 頭を空っぽにする方法(くらげ体操)
嫌なこと心配なことがあると、そのことで頭が一杯になって、仕事に集中できなくことがあります。夜寝る時にもいろいろなことが頭に浮んで、なかなか寝付けないこともあると思います。そのような時に頭を空っぽにする方法についてご紹介します。

まず姿勢を正して立ちます。
次に足の裏で地面をぎゅっと掴むように力を入れます。
お腹と肛門を引き締めます。
そして、両腕が肩から紐でぶら下がっているように(肩が脱臼したように)完全に脱力します。この姿勢を「上虚下実」といい、人間の体と心が最も安定する形です。この形をとれば 、立ったまま眠れるともいいます。書道、華道、茶道や剣道、柔道、合気道など武道で最も重視される姿勢です。その姿勢ができたら、目を閉じて、まるでくらげが海の中を漂っている情景を想像します

Wikipedaによれば「くらげは浮遊生活をする刺胞動物」とあります。刺胞動物は筋肉をもたず、脳も心臓もありません(二胚葉性)。海流に乗って海中を漂い、自分の思う方向へは進めません。



ミズクラゲ(すみだ水族館)https://www.sumida-aquarium.com/column/details/652.html

上虚下実の姿勢のままゆっくり長く息を吐いて、呼吸の数を頭の中で数えます(数息観)。そして自分が筋肉も脳もないくらげになって、海の中を浮遊しているイメージを浮かべるのです。人間もくらげと同様、自分の思い通りにことを進める事はできません。見えない大きな自然の力に流されているのです。それの力に抗わないよう、上半身の力を抜いて流れに身を任せます。

デスクワーク中もその体の形を保って、ゆっくり鼻から息を吐いていると(音をさせないように)、疲れ方が全然違ってきます。仕事中は「上実下虚」になっている場合がほとんどなので、上半身の血管が収縮し酸素不足になるため、肩こり、めまい、耳鳴り、頭痛などの原因となります。

夜眠る時は数息観だけでも試してみると、頭が空っぽになって知らないうちに眠っています。仕事中に座っていてもできます。私も仕事の合間や電車の中でやっていますw。


すみだ水族館では2020年7月より「クラゲエリア」がオープンしました。お近くの方はぜひ足を運んでみてください。癒やされると思いますよ。

以上です。
2023.04.05 10:21 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 健康一口メモ

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